スモールステップをこなすための小さな目標のすすめ

「大きな目標は、小さなステップで達成する」
この考え方は広く知られていますが、実際に取り組んでみると、うまくいかないことも多いものです。

その原因は、多くの場合、小さな行動が最終ゴールにどうつながるかが曖昧だからです。
小さく行動しているのに成果を感じられないと、モチベーションは続きません。

ではどうすれば、小さなステップが成果につながる行動になるのでしょうか?
この記事では、小さな目標を効果的に設定する方法と、スモールステップの本当の使い方を紹介します。


小さなステップがうまくいかない理由

よくあるのが、「小さな行動を毎日やるようにしたのに、結局挫折してしまった」というケースです。
この原因は、その行動が最終的なゴールに向かっているという実感がないことにあります。

たとえば、「半年で10キロ痩せたい」という大きな目標があるとします。
そのために「毎日30分運動する」というスモールステップを設定したとしますが、これがどれだけ痩せることにつながるのか分からなければ、やる気を保つのは難しくなります。

つまり、行動が目標と結びついていないと、続かないのです。


逆算してステップごとのゴールを決めよう

ここで重要なのが「逆算」です。
最終的に達成したいゴールから逆にたどって、大まかでいいので“通過点”を設定します。

たとえば、「半年後に10キロ痩せたい」という目標なら、こうなります:

  • 1ヶ月あたり約1.6キロ減らす
  • 1週間あたり約400グラム減を目指す
  • そのために、食事と運動をどう調整するかを考える
  • 毎日の目標(例:○○カロリー以下・15分ウォーキング)を設定

このように逆算すると、今やっている行動がゴールにどうつながっているのかが明確になり、意味を持ったステップになります。


分割すれば、大きな目標も“見える”ようになる

同様に「やらなきゃいけないことは分かっているけど、大きすぎて動けない…」
そんなときは、まず目の前の一歩を“手が届くサイズ”に分けてみましょう。

たとえば:

  • 家を片づけたい → まずはテーブルの上だけ片づける
  • 貯金を増やしたい → まずは支出の内訳を1日分だけ書き出す
  • 健康になりたい → まずは夜に甘いものを食べない日を1日作る

このようにすると、行動が現実的になります。

30分歩くは実はまだ大きすぎる目標

でも、実際にやってみるとうまくいかない、続かないということはよくありますよね。

例えば先ほど例に挙げた痩せるために毎日の生活に「ウォーキングを取り入れる」を例します。

普段から運動をしていない人にとっては、「30分歩く」こと自体がまず難しいかもしれません。

初日に張り切って歩いてみたら思っている以上にハードだったと感じて、次の日には「もういいや」となってしまいます。

せっかく痩せるために頑張ろうと思い立ったのにもったいないですよね。

小さいと思っても大きすぎる目標

「30分歩く」という目標でも、実はそれが大きすぎる場合があります。

目標を立てるときどうしてもこれぐらいは出来るだろうという理想を込めて立ててしまうことがありませんか?

出来て当たり前と思うようなことは目標としてふさわしくないと思ってしまう。

それが継続につながらないという結果に陥る原因です。

最初から大きな目標に挑戦するよりも、まずは「家の中で1分だけストレッチをする」など、できるだけ小さなステップを踏んでいく方が成功に繋がりやすいのです。

最初の一歩が小さいほど、その後のステップも実行しやすくなります。

まとめ:最初の一歩は“すぐできること”から

スモールステップを成功させるためのポイントは、以下の3つです。

  1. 最終ゴールから逆算して、小さな目標を設定すること
  2. 各ステップがゴールにどうつながっているか、意味を感じられること
  3. そして、最初の一歩は“すぐにでもできること”にすること

この「最初の達成感」が、次の一歩への自信を生みます。
小さな目標でも、「できた」という感覚を積み重ねていくことで、やがて大きな成果につながります。

「小さく始めて、大きく育てる」。
あなたの目標も、まずは“小さな成功”からスタートしてみてはいかがでしょうか。


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