AIに詳しくなくてもOK。社長さんにこそ伝えたい話
「AIって最近よく聞くけど、ウチには関係ないかも…」
そんなふうに感じている中小企業の経営者の方、多いのではないでしょうか。
実は、AIに詳しくなくても “ちょっとした使い方” で日々の業務がラクになったり、
社内のコミュニケーションが改善したりすることがあります。
この記事では、AIの使い方そのものよりも、「何のために使うか」そして「使った結果どうなったか」という視点にフォーカスしてお伝えします。
AIを学ぶことが目的になっていませんか?
最近ではChatGPTをはじめ、さまざまなAIツールが登場しています。
「使い方」や「便利なプロンプト集」などの情報も多く、気になる方も多いと思います。
ただここで大切なのは、「AIの使い方を覚えることがゴールになっていないか?」という視点です。
どれだけ便利な機能を知っていても、それを日常の業務や課題解決にどう活かせるかが見えていなければ、ただの“知識止まり”になってしまいます。
大事なのは「目的」と「結果」
AI活用で本当に重要なのは、次の2つです。
- 何のために使うのか(目的)
- 使ってどう変わったか(結果)
例えば、「毎月の報告書を手作業でまとめるのに2時間かかっていたが、AIを使って30分に短縮できた」
これは、明確な成果です。
小さなことでも構いません。
現場で起きている「めんどくさい」「時間がかかる」「伝わらない」といった日々の困りごとに、AIは十分に役立ちます。
【参考事例】小規模製造業のAI活用(※仮想ケース)
実際に私が関わったわけではありませんが、こういった活用がありそうだ、という仮想の事例を紹介します。
社員5人ほどの金属加工会社では、作業日報を紙で管理していて、
週末に社長がそれを集めて手作業でまとめていました。
毎週1~2時間はかかる業務です。
そこにスマホの簡単な入力フォームと、AIの要約機能を導入したところ:
- 日報が自動で1つのシートに集約
- ChatGPTに「どんな作業が多いか」「時間の無駄はどこか」などを要約させた
- 社長の集計作業がゼロに
- 社員にもフィードバックができ、改善提案も自然と出てくるように
これはあくまで仮想の話ですが、実際に似たような活用はどの業種でも可能です。
ポイントは「AIに詳しくなくても、目的と結果がはっきりしていれば活かせる」ということです。
ツールに振り回されない使い方を
AIはあくまで“道具”であり、魔法のように何でも解決してくれるわけではありません。
ですが、考え方さえしっかりしていれば、「うちのような会社でも使える」ことはたくさんあります。
「まずは何を目的に、どんな業務を楽にしたいか」
そんな視点から、AIとの付き合い方を考えてみるのがおすすめです。
あなたの会社でも、AIを“うまく使える側”になれます。
その第一歩は、「難しく考えず、できることからはじめる」ことかもしれません。